ネガフィルムで写した恵林寺


フィルムからデジカメへの移行は2001〜2003年にかけてですが、フィルム時代に撮影した写真アルバムが大量に残ってり、プリントの多くは変色しています。
幸いフィルムの多くは段ボールに詰め込まれて保管されていたので、1年ほど前からフィルムスキャンできるスキャナーで少しずつデジタル画像に取り込み、思い出深いショットのみプリントで残し、アルバムの整理を始めています。

古いフィルムも30年以上経過したフィルムは劣化が進んでいる割合が多く、30年以内のフィルムは劣化が少ない傾向が見られます。

劣化したフィルムでも劣化の状態によってはスキャナーの設定や取り込み後の画像処理で修復可能ですが、手間がかかり、どうしても残しおきたい劣化画像の修復には30分〜1時間ほどかかる場合があります。

今回アップする写真は1999年の撮影でわずかに劣化が見られましたが容易に補正出来ました。

ネガフィルムの特徴として、非常にラチチュード(ダイナミックレンジ)が広いことで、最近改めて人気が出ている使い捨てフィルムカメラの「写ルンです」は、直射日光の当たる明るい屋外から室内までの一定の露出での撮影であり、フィルムをスキャニングしていてもラチチュードの広さを感じます。

この特徴を考慮して、プレスキャンの際に画像毎に取り込みレンジをやや広めに設定し、取り込み後に改めてレンジや階調を調整することにより、最新のデジカメに迫るきれいな画像に仕上げることが可能となります。

このノウハウについては別途紹介したいと思います。

今回の写真は山梨県の恵林寺での撮影、曇り空でした。
曇り空が写り込むと空が白飛びするか、被写体が暗く写る傾向が有りますが、白飛び、黒つぶれすることなく柔らかな階調の写真に仕上がりました。

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この記事へのコメント

2025年02月27日 04:17
足跡にて失礼します。