古い劣化した写真の修復

子供の頃、親が撮影した写真を含めて大量のプリントやフィルムが残って残っていますが、その多くは劣化して退色したり変色しています。
昨年から、それらの写真を修復しながらデジタル化してその多くのプリントは廃棄し、プリントで残したい写真は修復データをプリンターで再プリントして、アルバムの量を極限まで晴らす作業を続けています。
このように劣化した写真の修復を続けているため、修復作業もかなり慣れてきました。

デジタル写真にすることで、写真の保管スペースが激減し、劣化が無く、PCを立ち上げればいつでも見られますが、操作の間違えや、記録メディアの支障で瞬時にデータが消失するリスクがあるため、二重、三重にバックアップしています。

1970年ごろより、カラーフィルムを使い始めましたが、当時は24枚撮りのネガカラー1本を買って現像しプリントするだけで1500〜2000円ほどかかったため、まだモノクロフィルムが主体でした。

カラーフィルムを使いだした間もない時期に撮影した劣化写真の修復例で、同じ写真のプリントからの修復とネガフィルムから修復例の紹介です。

まずは退色したプリントからの修復例
修復前の退色したプリントorg1_ps.jpg
僅かに残ったカラーの彩度を上げた後に色調補正した状態ですが、カラーデータが少なすぎて違和感が残る色調にしか仕上げられませんでした。
org2_ps.jpg
空の色が不自然だったため薄い青空に仕上げてみました。
org3_ps.jpg

次は同じ写真のネガフィルムです。
かなり変色していますが、カラーデータは豊富に残っています。
1970tohoku107_0s.jpg
かなり自然な色合いに修復することが出ました。 空の色はプリントと同じように薄い青空に仕上げました。
1970tohoku107cs.jpg
50年以上前の写真ですが、昨今のデジカメで撮影した写真に近い色調に修復できたと思います。





この記事へのコメント

2025年09月29日 19:22
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